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#289 自作アルコールストーブ

自作1号機に薪ストーブ、2号機に炭火起こし器を作りましたが3号機としてアルコールストーブを作りました。

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アルコールストーブとは燃焼用アルコールを燃やして火力を得る火器の事。ストーブって書くとまず暖房器具を連想しますが、アウトドアの世界では調理とかで使う火器全般を総称してそう呼ぶそうです。

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晩秋とか寒い時期に自転車で遠出をした時に暖かい物が飲みたい、そう思う事があります。今までは自販機やコンビニで暖かい物を買って済ましていますが、景色の良いところや峠の山頂とかで休憩した時に飲みたいと思うとそうも都合良くいかない。

 

都合よくそこに自販機があればいいですが、無い場合は保温の効くボトルを使うか、もしくはその場で温める道具が必要になってきます。

この場合、魔法瓶タイプのボトルを使用するのが一般的だと思いますが時間が経過すればぬるくなるし量にも限りがあります。より熱い飲み物を好きな時に好きな量を得るために、自転車で持ち歩くのに都合が良いよりコンパクトで邪魔にならない火器は何か?を探していました。

そして結論はアルコールストーブになります。用途はコーヒーを飲むためにお湯を沸かす事だけに絞っています。宝達山登頂で一度実践しました。

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お湯が沸かせられればコーヒーの他にも、カップラーメンとかカップスープとか暖かい食事にも幅が広がります。他に缶詰を直接温めるのにも使えます。

 

市販のアルコールストーブをいろいろ見てきましたが、構造が単純な物なので自作している人が多くいます。私もいくつか作ってみましたがクオリティを気にしなければ簡単です。

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でも構造が単純だけどなかなか奥が深く、工夫する事で燃焼具合が変わってくるので確かにこれは探求心がある工作好きな人には楽しくはまる世界だと思いました。

求められるのは強い火力と長時間燃焼し続ける燃費。その相反する要素をバランス良く追求する必要があります。

自作だと使うアルミ缶次第で市販品よりかなりコンパクトにできる事もわかりました。今回の本題はそこになります。

 

まず、基本的なアルストの構造を説明しておきます。当たり前ですがアルコールはそのまま火を点けても燃焼します。小学生の理科の実験で使ったアルコールランプとかその代表です。

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ただそれでは火力が弱い。お湯を沸かすのにかなりの時間がかかります。

そこでアウトドア用のアルコールストーブは副室という空間を作って気化させたガスをジェット孔と呼ばれる小さな穴から吹き出させてそれに引火する事で火力を強めています。

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アルコールストーブの燃焼の流れは、まず主燃焼室のセンターホールに燃料アルコールを入れてそこに着火すると、アルコールが燃える事でアルコールストーブ全体が熱くなります(プレヒート)。

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アルコールストーブ全体が熱くなる事で燃料アルコールも沸騰し、副室のジェット孔から沸騰して気化したアルコールガスが噴出し、それに引火する事で本燃焼状態へと推移します。

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センターホールは大きいほうが早くストーブが熱くなってアルコールが沸騰し本燃焼が始まりますが燃費は悪くなります。ジェット孔も穴が大きく、また数が多い方が強い火力が得られますが燃費は悪くなります。

また副室は小さい方が沸騰が早く気化したガスの勢いも強い。

 

アルコールストーブの既製品定番はトランギア、エスビット、エバニューなど。その他、中華製格安の類似品が数多くあります。私が使っているのは中華品です。

 

 

自作のトランギア型(オープンジェット型)は基本は350mlのアルミ缶を2個使って作ります。(下画像の左)基本的なスタイルでアルスト自作ではまず挑戦してみるタイプです。

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長くなるので作った工程は省略しますが、ブログやユーチューブで数多く作成方法が紹介されているので興味ある方は参考にして下さい。

 

試作品だったVer1は携帯性を重視して190ml缶を使って小さく作りましたが、火力が強すぎて、また燃料タンクも小さくすぐに燃え尽きてしまい実用性がない失敗作です。

Ver2は燃費重視でセンターホールを小さくしジェット孔も少なくしましたが、本燃焼までにやたら時間がかかり、また副室に通ずる穴(切り欠き)を大きくしたため燃料アルコールの水位が切り欠きの位置まで下がると沸騰したガスが本室に漏れてすぐに火力が落ちる失敗作です。

自作トランギア型はまだ完成品が出来ていませんが、2つ作ってこのタイプ作成のコツもわかり満足したのでVer3では違うタイプを作りました。
トランギア型は作ってみたかっただけで、買ったやつあるのであえて完成品を持つ必要もありません。ちなみにVer1と2は失敗作なのでこの2つはブログ用に写真撮った後は廃棄しました。

 

Ver3は今回紹介する物ですが、トレンチジェット型と呼ばれてます。
自転車で携帯するのに都合が良い小型でお湯沸かす事に特化した高火力タイプ。もちろん全て先人が作って公開している物の模写です。

190mlのコーヒーアルミ缶1本で作っています。トランギア型と比べて構造がさらに単純なので手先が不器用な人でもすぐに作れると思います。

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まずコーヒー缶の口側を缶切りで開けます。切口が鋭利で危ないので手をケガしないように突起部はペンチで潰してバリにヤスリをかけてください。

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次に6対4くらいの割合で横に真っ二つにします。

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アルミ缶ならカッターで切れます。カッターの刃を本などで高さを固定して、缶の方を刃に当てながらクルクル回せばまっすぐ水平にキズが付くので、あとは突破口としてカッターを突き刺して、その穴から手でもにゃもにゃするとキズのラインに合わせてアルミ缶が裂けていきます。裂けない場合は切り込みがまだ足りない状態です。またこの切口にもバリがありますのでケガしないようにヤスリで削り取って下さい。

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ブログ撮影用に急いで作っているので雑にやりすぎて失敗しました(笑)

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アルミ缶は薄いのでハサミでも容易に切れます。右利きには切りにくいですが、この向き(本体をハサミの右側に)で切った方がキレイに切れます。

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底側の高さ(赤ライン)に合わせて、口側の方に鉄定規など当てて垂直に凹みをつけます。

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これがジェット孔になりますので求める火力に合わせて凹みの大きさと数を決めて下さい。火力が強いので6~8本くらいで十分だと思います。また穴(溝)が大きいと火力が強すぎて火を持て余して危ない事になるので意識して小さくした方がいいです。

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雑に作っているので適当に溝を入れましたが、ちゃんとした物を作りたいならこういったペーパーを用意して均等な位置を測りマーキングしてから作業に入った方が見た目は当然キレイです。

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アルミ缶底は斜めに尻すぼみになってます。(青ライン)それに合うように口側底部に細かく切れ目を入れてペンチで内側に折り込みます。

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口側を底側の中に入れます。凹みをつけているので入るはずですが、元は同じサイズの缶なので最初は手こずるかもしれまぜん。

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口側底部の切り込み部を、底側に合わせて密着させます。

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完成。単純でしょ?(笑)

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重量は9g。

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コーヒー缶半分の大きさなのでマグカップにも入る小ささです。

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アルコールをセンターホールに入れて着火すると、大きなセンターホール、狭い副室の構造なのでわずか数秒で本燃焼が始まります。トランギア型に慣れていると感動するレベルの速さです。

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アルコールストーブは鍋を置く五徳が無いので別途用意する必要がある点も欠点ですが、これはジェット孔が外側低い位置にあるので、鍋をセンターホールの上に置く事ができます。
ただストーブ自体が小さいので大きな鍋を置くとバランスが悪く倒れやすいのでマグカップでお湯を沸かすようにして下さい。

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ここでジェット孔を大きくしていて火力が強すぎるとカップが火に包まれる事になりかねなく、お湯が沸いても危なくて熱くてカップを取り出せません。

アルコールが燃え尽きるまで火は消えません(基本消せません)のでアルコールを入れすぎないようにして下さい。慣れてくるとどれくらい入れればいいのか感覚でだいたいわかってきますが、外的条件が良ければ30mlもあればコップ1杯分の水は沸かせられます。

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写真は290mlのマグカップを15mlのアルコールで水道水を沸かしました。室内なのでほぼ無風(エアコンの風が巡回してます)。この条件で5分ちょっとで沸騰しました。アルコールは15mlをちょうど使い切りました。

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せっかくなのでインスタントコーヒーを入れて飲みます。(笑)

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消火は非常時はストーブにカップをかぶせて空気を遮断して消しますが、使っている時はカップに今沸かしたばかりの飲むお湯が入っているのでそれもできません。つまり使うたびに入れたアルコールは燃やし切るスタイルになります。消化用に350ml缶を半分にカットしたものを別途用意しても良いと思います。

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また風にも弱いので風があるときはヘルメットやドリンクボトルなど手持ちの物で防風壁を作る必要がありです。風の影響を受けていると燃費も悪くなりますし、最悪火がついた状態で倒れると大惨事になります。
外的条件が良くない時は草木や公園のテーブルなどに燃え移らない安全な場所で使ってください。安全に注意を払って使いましょう。

アルコールストーブは扱いが厄介で欠点も多いですが単純な構造で持ち運びがコンパクト。燃料アルコールはドラッグストアで購入できます。500ml入で300〜500円の価格です。

500mlのアルコールボトルを持ち歩くのは小型軽量化目的に反するので、適当な容器に詰め替えて持ち運びますが、何の容器が良いのか100円ショップも含めていろいろと探していました。
弁当用の大き目の醤油さしとかが適当かな?とも思っていましたが容器の強度が不安なのと容量も少ないかな?て思っていたんですよね。そこで良い物を見つけました。

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うがい薬(リステリン)の小容量サイズです。100mlサイズで容器も丈夫です。今使っているのはウイスキー(ジムビーム)のブラボトルですがこちらは200mlサイズ。キャンプで料理などにも使うならこれくらいの容量がないと不安ですが、何回かお湯沸かすだけならリステリンのボトル1本分もあれば十分でしょう。

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~PS~

このブログの大きな目標になっていたGF富山が終わって区切りが良く、仕事も忙しい時期に入り、また暑い事もあって(笑)、ブログや自転車からはずっと離れています。
それ以外にも仕事では大きな人事があって(これが一番影響大きい)そちらにも振り回されて、プライベートや町内会がらみでも予定が多くて忙しい日々になっています。

まあ、昔はそれでも隙間時間を見つけては自転車乗っていたんですけどね…⤵⤵(;´Д`)

まだ当分は落ち着かない感じなので、しばらくは更新頻度は下がります。

 

その間に大阪や千葉など各地で大きな地震があり、また西日本豪雨では西日本に多大な被害が出ています。私も出張先で電車止まってしまい帰るの大変でしたが、災害に遭われた方に比べれば失笑レベル。本当に犠牲者や被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げたいと思います。

他にもW杯サッカーとか時事ネタで他にも言いたい事があるけどまあいいや。

 

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